遺品整理業者あんしん相談所

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悪徳遺品整理業者によるトラブルにご注意!割増請求や不当な買取などの事例

悪徳遺品整理業者の見分け方

人が亡くなったら、いろいろなものが残されるものです。
遺産相続の対象になるものもありますし、不要なので処分するものもあります。

残された多くの遺品を遺族だけで片付けるのは大変な作業かと思います。
そんな中、便利なのが遺品整理業者です。

ただ、遺品整理会社にもいろいろなものがあり、悪徳業者に作業を依頼すると、高額な費用を請求されたり、ものを不法に投棄・廃棄されてしまったりする事例もあります

そもそも、悪徳遺品整理業者のターゲットになりやすいのはどのような人なのか、遺品整理業の認定資格や良い遺品整理業者の見分け方、金額の相場などを知っておくと、安心です。

本記事では、遺品整理業者とのトラブル事例やトラブルに巻き込まれたときの解決方法、悪徳業者の見分け方などの必要知識をご紹介します。

1.急増する遺品整理業者と悪徳業者

近年、少子高齢化が進んでいることもあって、高齢者の関連ビジネスが活性化しています。
1人暮らしの高齢者も多いので、孤独死をしたときの処理などにも関心が高まっています。

実際、内閣府の調査によると、高齢の単身者で孤独を身近な問題だと感じる人の割合は、4割を超えていると言います
そのような中、注目されているのが遺品整理業者(遺品整理会社)です。

人間が生活するに際してはたくさんのものが必要です。
そこで、高齢者が1人で死亡すると、多くのものが室内に残されることになります。
中には価値のあるものもありますし、ないものもあります。

価値のあるものは遺産相続の対象にしないといけませんし、要らないものは処分の必要があります。
高齢者が1人で死亡すると、こうした遺品整理の作業が必要となるのです。

ただ、遺品整理を遺族が自分たちだけで行うのは大変です。
荷物が少なければ良いですが、家が広くて大量のものが置かれている場合や遺族が遠方に居住している場合、遺族が忙しい場合などには、とても対応することができないでしょう。

そこで、遺品整理業者が役に立ちます。
実際に、経済産業省の調査によると、70歳以上の高齢者のうち約半数以上の人が、遺品整理業者を必要としているといいます。

このような社会情勢の中、遺品整理業者の数は増え続け、2011年9月時点では全国に3000社ほどだったところ、2015年8月になると、8000~9000社にも及んでいるといいます。
今はもっと増えていることでしょう。

しかし、それにともなって悪徳業者も増えます
近年でも、国民生活センターを始めとして、各種の相談機関に遺品整理業者とトラブルになった事例の相談が多く寄せられています。

2.請求時のトラブル

それでは、遺品整理業者とトラブルが起こるとき、どのようなトラブルが多いのでしょうか?
以下では、具体的なトラブル事例を確認していきましょう。

まずは、請求時のトラブルです。
これは、悪徳遺品業者が料金の請求時に「追加料金」を足してくるトラブルです。

こうした業者は、当初の見積もりの際には良心的な価格を提示します。
そして、「安い」と思わせておきながら、実際の料金請求時には、見積価格の3倍や4倍を超える高額な料金を請求するのです。

以下のような理由で、追加費用を要求されることがあります。

  • 予想していたよりゴミが多かった
  • 見積もりに想定していた以外のことを頼まれた
  • 故人の自転車の処分するために10万円がかかる

遺品整理業の料金相場が一般に知られていないことを良いことに、高額な価格をふっかける業者もあります。
遺品整理を行うときに100万円以上がかかることは少ないので、もしそのような「ぼったくり」の価格をふっかけられたら、怪しいと考えましょう。

3.見積もり時のトラブル

次に、見積もりを依頼したときのトラブルがあります。
これは、見積もりを依頼しただけなのに、キャンセル料を要求されたり勝手に作業をされて料金請求をされたりするトラブルです。

(1)契約前に、キャンセル料を要求される

ある業者に見積もりを出したところ、100万円の見積もりを出されたので、他社の見積もりと比較して「高い」と考え、業者に対して断りの連絡を入れると相手は

「既に車と人員を手配している」

などと言ってきて、キャンセル料を要求してくることがあります。

(2)「見積もり無料」は、依頼したときのみと言われる

「見積もりは無料」などと言っている業者に見積もり依頼を出して、見積もりをしてもらったところ、やっぱり高いから辞めておこうと思って断りの連絡を入れると、

「見積もりが無料になるのは、実際に依頼してもらったときだけ」

などと言い出して、見積もり代を請求されることがあります

(3)見積もり時に、勝手に作業を始めてしまう

「出張見積もりは無料です」などと宣伝している業者に見積もりを依頼したところ、作業員とともに現場に訪れて、見積もりが終わるとともに、勝手に実際の遺品整理作業を始めてしまうことがあります

もちろんその後、高額な費用を請求してきてトラブルになります。

4.買取時のトラブル

買取時のトラブル

遺品整理業者に、遺品を買い取ってもらう際にもトラブルが多発します。

遺品を整理するときには、不用品が発生するものです。
そこで、業者にものを買い取ってもらうことが可能です。

そのとき、当然売却金額を決定しなければなりません。
悪質な遺品整理業者は、不当に安い価格で高級品を買いたたこうとするので、要注意です。

遺族が相場を知らないことを良いことに、実際の中古市場より著しく安い価格で買い取ろうとしたり、嘘の相場価格を説明して騙して買い取ろうとしたりすることがあるのです。
遺族が売却を断っても、しつこく買取を主張して半ば売却を強要してくる業者もいます。

このような業者は、買い取った遺品の売却によって利益を上げようとしています。
高級品を安く買いたたいて、高い値段でリサイクル品として売却したら、楽に利益を得ることができるので、できるだけ安く買いたたこうとするのです。

価値のある遺品

たとえば、当初の購入価格が70万円以上した時計や貴金属などを、たった1~2万円で無理矢理買い取られるなどの被害も普通に起こっています。
食器や洋服、ベッドなども買い取りの対象になりますし、仏壇も転売できるので狙っている業者がいます。

さらに悪質な業者は、転売できそうな物品を見つけると、「処分」と称して勝手に持っていくことがあります。
依頼者に告げずに無断で持ち出すこともある(窃盗行為です)ので、非常に大きな問題があります

5.遺品整理業界の対応

遺品整理業界の対応

このように、遺品整理業ではさまざまな悪徳業者が横行しているのですが、このままの状況で良いはずがありません。

被害者が増えることも問題ですし、遺品整理業に対する信頼も失われてしまいます。
そこで、さまざまな機関が、トラブル防止のために動き出しています。

(1)国民生活センターの対応

消費者トラブルへの対応機関である、国民生活センターは、近年遺品整理業者に関する相談も増えていることから、消費者に対する注意喚起の呼びかけを行っています。

必ず複数の業者に見積もりをとって比較し、あいまいな見積もりやキャンセル料の発生には注意するように注意していますし、困ったときには、早めに消費生活センターなどへ相談するように呼びかけています
(消費者ホットラインの188番に電話すると、近くのセンターにつないでもらって相談ができます)。

(2)遺品整理士認定協会の対応

遺品整理業を専門に扱う「遺品整理士」が作っている「遺品整理士認定協会」という機関も、遺品整理業の信頼維持のために積極的に働きを続けています。

業界自体が健全化されないと、遺品整理士への信頼が失われしまうためです。

具体的には、2011年「遺品整理士」の資格を取得するための講座を開設して、専門指導を行っています。
2ヶ月の受講期間の間に、ごみの投棄方法に関する法律や、実務につくときの留意点などについての教育を実施しています。

遺品整理士の資格を持っている人は、こうした教育を受けた意識の高い人なので、そういった人に遺品整理の依頼をすると比較的安心と言えます。

また、遺品整理士認定協会は、ホームページ上で遺品整理業についての説明を行って世間に対する周知を図っていますし、申込み(相談)をすると、きちんと「遺品整理士」の資格を取得した会員企業の紹介を受けることもできます

6.トラブルに巻き込まれないために

トラブルに巻き込まれないために

それでは、遺品整理業者に依頼をするとき、トラブルに巻き込まれないためにはどのようなことに注意したら良いのでしょうか?

(1)見積もり時のトラブル防止措置

まずは、見積もり時のトラブル防止措置です。

必ず複数の業者から見積もりをとって、料金を比較しましょう。
このことで、不当に高額な請求を受ける危険を軽減出来ます。

また、見積もり依頼だけで料金がかかる業者があるので、キャンセル料や出張費用がかからないかどうか、事前に確認しましょう
見積内容に「遺品整理一式」などのあいまいな記載がある場合、具体的に何を指しているのかを明らかにしてもらいましょう。

(2)買取金額を把握しておく

買取に関するトラブルを防ぐためには、ものの価値を把握しておくことが重要です。
たとえば、骨董品や絵画、盆栽、腕時計や貴金属などがある場合、事前に金額を調べて起きましょう。

もしわからない場合には、「売らない」とはっきり断ることが大切です。
そのとき遺品整理業者に売らなくても、後から他の業者にいくらでも売ることができます。

(3)遺品整理作業前に、写真を撮影しておく

注意しなければならないのは、遺品整理がものを勝手に盗むパターンです。
これを防止するためには、作業前に、部屋内の写真を撮影しておくことです。

そして、撮影をしている様子を業者にも見せておきましょう
このことで業者に対するプレッシャーをかけることができるので、不正を防止することが可能になります。

7.万が一トラブルに巻き込まれてしまったら

注意していても、悪徳業者とのトラブルに巻き込まれてしまうことはあります。
その場合、どのように対処したら良いのでしょうか?

基本的には、毅然として対応をすることです。
不当なキャンセル料や追加料金の請求を受けたときには、支払を拒むこと、後日専門家に相談をしてから回答をすると言って、その場は帰ってもらうと良いでしょう。

相手とのやり取りをボイスレコーダーでとっておくことなども役に立ちます。
そこで、遺品整理業者に来てもらうときには、事前にカメラやレコーダーも準備しておきましょう

そして、国民生活センターに相談をしたり、弁護士に相談をしたりして、正しい対処方法を聞いてから行動をとります。

いったん相手の言うなりに支払をしてしまうと、取り返すのが大変になる可能性があるので、自分ではどのように判断をして良いかわからないときには、とりあえず自己判断で適当な行動をしてしまうのではなく、適切な機関に相談をしましょう。

8.悪徳業者の見分け方

悪徳業者の見分け方

遺品整理業者には、一定数の悪徳業者がいることは事実です。
これを避けるためには、どのような点に着目したら良いのでしょうか?

悪徳業者を見分けるために、たとえば、以下のような点に注目しましょう。

(1)必要な許認可を取得しているか

たとえば、以下のような資格が必要(またはあると良い)です。

  • 一般廃棄物収集運搬許可証…一般家庭の不用品処分を行うための資格です。
  • 古物商許可証…物品の無料引き取りや買取を行うための資格です。
  • 産業廃棄物収集運搬許可…企業の廃棄物処分を行うための資格です。
  • 遺品整理士…社団法人「遺品整理士認定協会」の認定資格です。

また必ずしも必要ではありませんが、以下についてもチェックしてみましょう。

  • ホームページの内容がわかりやすいか
  • 対応が丁寧か
    遺族に対する思いやりを感じられる業者に依頼しましょう。
  • 対応が迅速か
  • 見積もり時の身だしなみ
    身だしなみは、人を表します。
    きちんと身なりの担当者が来た企業に依頼しましょう。
  • 会社の制服があるか
    制服がある方が安心です。
  • 仕事の流れについての説明があるか
  • 見積書や名刺の記載
    取得している許認可の許可番号や会社の所在地などが明記されている業者は安心です。
  • 見積書で、各種の料金項目が詳細に書いてあるか
  • 会社名義の銀行口座があるか
    個人口座に振込をしてほしいという業者は不安があります。
  • 見積もり時に、遺族の不安を解消してくれたか
    遺族が質問をしたことに丁寧に答えてくれて、不安を解消してくれた業者であれば、信頼して良いでしょう。

まとめ

遺品整理業者は、賢く使うと非常に役に立ちますし、利用価値が高いです。
今後高齢者の孤独死も増えていくでしょうから、ますます需要は高まることでしょう。

ただ、悪徳業者が多いのもまた事実です。
トラブルを避けるためには、良い業者を選んでトラブル防止措置をとっていくことが大切です。
これから遺品整理を行うときには、今回の記事を参考にして、一度複数の業者から見積もりをとってみると良いでしょう。

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